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スコットランド妊婦検診 その5

前回の妊婦検診が33週のとき。

その後は、妊娠36週、38週と検診があり、40週0日の予定日を過ぎても出産にならなかった場合は、40週と41週でも検診があります。

 

日本だと確か妊娠36週以降は毎週検診があり、内診もあるかと思いますが、スコットランドではこの時期になってやっと2週に1回。そして内診はありません。

 

 

 

検診6回目 妊娠36週

予約時間に合わせてかかりつけGPに行くと、先日までの両親クラスで一緒だった妊婦さんの1人に待合室でお会いしました。

「今日はかなり遅れてるみたい。私の予約時間20分も前なのにまだ呼ばれないの」と。

しばらくして、彼女が呼ばれ、私は予約時間の30分後くらいに呼ばれました。 

 

 

 

「予約の時間より遅れて呼ばれる」

これって、日本の病院やクリニックではよくあることだと思います。

あまりいいことではないですが、1人1人の患者さんにかかる診療時間はバラバラ。

日本の場合、完全予約制ではない病院やクリニックが多いので、予約がなくても急遽病院を受診するケースもありますし、予約といっても何日も前から予約している患者さんもいれば、当日電話で予約を取った患者さんもいて1人の医師がその日に診る患者さんの数が結構多いので、どうしても予約時間通りに患者さんを呼べないということがおきます。

 

以前、日本のクリニックで働いていた時、何度も患者さんから

「まだですか?予約時間過ぎたんですけど…」

「あとどれくらいで呼ばれますか?」

「こんなに待たされるなら予約の意味がないじゃないですか!」なんて言われました。

 

時間内に患者さんを診ようと思うと1人あたりの診察時間は2〜3分になってしまい、それはそれで「ゆっくり話を聞いてもらえなかった」といったクレームがきたり…

また予約の患者さん優先とは言っても、病状によっては予約時間に関係なく優先的に診てあげないといけない患者さんもいますし、状況によっては急遽大きな病院に搬送しなければいけないケースもあります。

なので「申し訳ありません…」と言うしかなく、クリニックで働いていた時は、どうすれば待ち時間を短くできるか?という話し合いをしたこともあります。

結局は医師を増やすか、1日に診る患者さんの数を制限するしか方法がなく、

「患者さんの数の制限はなかなかできないよねー。今日調子が悪くて、今日診てもらいたいのに、明日来てとか来週来てなんて言われたら、もうそこの病院に行きたくないよね…」と。

なので、「待ち時間を減らすのは無理として、待ち時間を快適に過ごせるように工夫しよう!」と話し合いをしたこともあります。

 

 

 

話が逸れてしまいましたが、それくらいスコットランドNHSのシステムでは予約時間を過ぎてもなかなか呼ばれない…ということがないのです。

ほぼ予約時間通りに診てもらえるのはいいことですが、逆に言うと完全予約制なので日本のように「調子が悪いから急遽、今日診てもらいたい…」と思ってもすぐにGPを受診することはできません。必ず予約の電話をしなければならず、電話した当日に予約が取れることはほぼゼロで、早くて数日後。予約がいっぱいの時は翌週以降というのが現状です。

どうしてもの場合はA&Eと呼ばれる病院の救急外来を受診するとか、もっと緊急の場合は救急車を呼ぶこともできますが、救急外来に行くほどではないし…という場合、日本のように気軽に受診できないのです。

 

 

順番がきて、呼びに来てくれたのはいつもの助産師さんではなく初めてみる助産師さん。いつもの助産師さんが研修に出かけているそうで、急遽この日は違う助産師さんでした。

 

「ごめんねー呼ぶの遅くなって。今まで見てない妊婦さんばかりだから色々チェックしながらやってると時間がかかちゃって…それに今日来る妊婦さんは採血がある人も多くて、余計に時間がかかっちゃってるのよ。」と。

まーしょうがないです。

こちらとしては待ったと言っても30分くらいですし、きちんと確認しながら進めてもらった方が適当にされるよりいいし!と思いました。

 

お互い初めてなので、カルテでしっかり本人確認し、今までの経過をチェック。

その後、いつも通り検尿・血圧測定・触診・子宮底長測定・胎児心音測定をしました。

むくみのチェックも丁寧にちゃんと足首とか手とか触って確認してくれましたし、(いつもの助産師さんはチラっと見るだけ…)胎児心音もいつもより長めにチェックされました。

 

その後、以前貧血を指摘され鉄剤を服用しているので という理由でこの日も採血して貧血の程度をチェック。また「最近お腹が痒くて…皮膚が伸びて乾燥してるからだと思うんですけど、保湿クリーム塗っても痒くて。」という話をしたら「痒いのがお腹だけで他が大丈夫なら、原因は皮膚が伸びてることだと思うけど、念のため採血で肝機能もチェックしておきましょう。」と言われ、追加の採血も実施。

 

また「胎動が激しくて、時々痛いんですよね」という話には「だんだんベビーが大きくなって骨も強くなって、だから痛いと感じるのは仕方ないし、ベビーが順調に育ってるってことだからいいことよ。でも痛みってずっと続くわけじゃないよね?ベビーが動いた時が痛いのよね?」と痛みの程度や場所を丁寧に確認してくれました。

 

 

 

日本と比べて検診回数が少ないスコットランドNHSのシステムですが、ちゃんと訴えれば話を聞いてもらえ追加の検査もしてもらえるのは助かります。

 

 

 

GBSの検査

妊娠後期になると日本ではGBS(B群溶血性レンサ球菌)の検査を行うことがありますが、スコットランドではありません。

 

GBS自体は常在菌と言われています。しかし日本では母体への感染が認められた場合、胎児が産道を通って来る際に母体から胎児へ感染し「新生児GBS感染症」を発症する可能性があるため、事前に検査し陽性であれば抗生剤を処方されることがあるようです。

 

スコットランドでは事前に母体が感染しているか検査することはありません。

事前に抗生剤を使ってもまた感染する可能性があるから意味がない?

母体に感染していてもベビーに必ず感染し発症するわけではない?

できるだけ抗生剤を使いたくない??

という考えからなのか分かりませんが、「出産後ベビーに新生児GBS感染症の症状が見られないか観察し早期発見に努め、症状が見られたら治療を開始する。」という方法をとるそうで、感染、発症した場合は生後12時間以内に症状が見られるそうです。

 

 

 

基本的な検診内容はスコットランドも日本もあまり変わらないですが、ちょっとずつ違うところもあり、同じ妊娠・出産に関するケアでも国が違うと色々違うんだなーと感じることがあります。