スコットランド妊婦検診 その2

前回の続きで、妊娠初期(妊娠11週と12週)の検診について書いてみます。

 

 

初回検診 妊娠11週

この妊娠11週の検診で初めて助産師さんと会うことになります。この時だけはいつものGPではなく、地域にある指定の病院で行われました。内容は以下の6つ。

内診も無ければ、産科Drに会うこともありません。普通の診察室で助産師さん、私、夫の3人で雑談しながら進んでいきます。

  1. 問診
  2. 身長体重測定
  3. 尿検査
  4. 血圧測定
  5. 採血
  6. CO測定

一番時間を要したのが問診。夫と2人で受診したのですが、夫側、私側の家族の病歴や私たち自身の既往歴、妊娠がわかってからの気分や仕事などの生活環境までかなり細かく質問され助産師さんはパソコン上に記入していきます。また出生前診断については事前に届けられたガイドブックを読んだか、検査についてどう考えているか、どうしたいか時間をかけて質問されました。問診だけで(ちょっとした雑談も含みますが)1時間以上かかりました。

 

身長・体重測定は靴を履いたまま身長を計り体重はとっても古そうな座るタイプの体重計。日本で看護師をしていた時はだいたいの服の重さをマイナスして記録していましたが、この時はそういったことはしていないようでした。二回目以降からの検診では体重測定がなかったので、だいたいの体重がわかればいいという感じなのかもしれません。

 

尿検査は提出用の容器を渡されトイレに案内されます。日本のようにまずは紙コップに取って…というスタイルではなく口の小さい容器だけ渡されるのでちょっと難しいです。尿蛋白、尿糖など試験紙ですぐ結果が出るものはすぐに助産師さんがチェック。その後検査機関に提出し培養検査に出されます。

 

血圧はアネロイド式血圧計で助産師さんに測定してもらいます。

 

採血では日本でもおなじみの血液一般(赤血球、白血球、ヘモグロビンなどの値)、血液型、感染症B型肝炎HIV、梅毒、風疹抗体)について調べるほか、鎌状赤血球貧血(遺伝性の貧血の1つ)、サラセミア(地中海性貧血とも呼ばれる遺伝子の異常による貧血)の有無についても調べます。

採血前のアルコール消毒はイギリスでは行われないのが一般的で、予防接種の場合も行われません。採血直前、助産師さんは診察室内の手洗い場で丁寧に手を洗っていましたが、駆血帯を巻いた後、消毒なしで針を刺されるのはちょっと不思議な感じがしました。

 

COテストは禁煙外来などでよく見る小型の機械を使ってCOの値を調べます。喫煙者が多いのか、値が高い場合や喫煙中の人には禁煙指導も行われるようです。

 

最後に、以前紹介した母子手帳兼カルテとなるブルーノートと、その他妊婦さん向けの各企業からの広告や割引クーポン、サプリメントのサンプル、母乳育児についてのDVDなどをいただきました。また次回の検診予約(妊娠16週)を取り、次回の検診で提出するための尿検査の容器も渡されて終了となります。

 

 

 

初回エコー 妊娠12週

予約表に書いてある指定された病院で、専門の技師であるSonographerによって行われます。

 

予約票には丁寧に「予約時間より10分以上遅れた場合、検査が受けられないかもしれません。」「パートナーや友人も一緒に来ていいですよ、でも1人だけ許可します。子供は可能なら自宅に置いてくるか、誰か子供の世話をしてくれる人と来院し待合室で待ってもらってください。」と注意書きがありました。

 

エコーは完全予約制で異常がなければ妊娠中トータル2回のみですが、その分技師さんは時間をかけてじっくりチェックし説明してくれます。妊婦と一緒にエコーを見れるのは1人だけというのは、家族がいっぱい来ると技師さんが集中できなかったり、エコー中にしっかり説明することができないからかもしれません。

 

 

また「検査の1時間前に1リットルの水を飲んで膀胱をいっぱいにしてきてください。自宅から病院までの距離が遠い場合は、予約時間の1時間前に病院に来て準備してもいいですよ。」「ベビーの姿勢、どれくらい膀胱がいっぱいか、あなたの体重が平均以上の場合など、よいエコー画像が撮れないこともあります。」という注意書きも予約票にありました。

 

エコーの性能の違いなのでしょうか?日本の産婦人科で働いていた時、膀胱をいっぱいにしてきてくださいという説明をしたことはなく、検診に来る妊婦さんの多くは病院に来てすぐに尿検査から行うことが多かったので膀胱いっぱいではなかったと思うのですが…

とりあえず、膀胱をいっぱいに!という指示でしたので1リットルもは飲めませんでしたが水を飲んでから出かけました。

 

待合室では同じような週数と思われる妊婦さんが数人。パートナーと来院される妊婦さんがほとんどで、日本のように何度もエコー検査がない分、家族と受診される方が多いようです。

 

検査室では診察台に横になり経腹エコーで検査されます。

この時のベビーのサイズで正式に今の週数と予定日を計算され、NTチェックも行われます。検査の結果はレポートとしてまとめられたものをブルーノートにファイルしてくれます。また日本同様、エコー画像の写真もいただけます。

 

エコー後は別の部屋に移動し出生前診断(コンバインテスト)のための採血が行われます。この時の採血結果とNTサイズ、その他妊婦の年齢や体重などからベビーがダウン症である確率を計算され約1週間ほどで結果が自宅に郵送されてきます。