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意外といいかも?! ストレスフリーな妊婦生活

先日、ちょうど妊婦検診があったのでスコットランドでの妊婦検診について少し書いてみようと思います。

 

 

助産師免許は持っていませんが、日本では看護師をしていました。

なので日本の妊婦検診の内容、妊娠が分かってから出産までの流れなどについてだいたいの知識はあります。学生時代、母性看護の授業で習ったことや産婦人科病棟の実習中に見てきたこと、産婦人科の外来で少し働いた経験が遠く離れたスコットランドでいろいろ役に立つことになるとは…

 

ただ知っている分、どうしても「日本だったら…」と日本のやり方とスコットランドのやり方の違いを比べてしまうことがあり、スコットランドのやり方を否定的に捉えたり、不安な気持ちになることもありましたが、今は「ストレスフリーな妊婦生活」としてだいぶ心に余裕ができ楽しめるようになってきました。

出産まではまだ少しありますし、妊娠・出産は病気ではないとはいえ最後の最後まで何が起こるか分からないものなので、今後何かトラブルがあったり思わぬことが起きるかもしれませんが、「スコットランドの女性はこのやり方で妊婦生活を送り出産を迎えているんだから大丈夫!」と前向きに考えていこうと思います。

 

それに…日本だったら絶対安全!とも言い切れませんし。

 

 

スコットランドの妊婦生活において日本と違うところ(NHSの場合)

  1. 妊婦検診、出産は全て無料。
  2. 通称ブルーノートまたはブルーファイル(A4サイズ)と呼ばれる日本でいう母子手帳兼カルテのようなものが初回の検診時に渡される。妊婦自身が保管し検診の時はそれを持って行き、検査結果などをファイリングしていくが出産後助産師に回収される。
  3. 基本的に検診は担当の助産師が行うため、異常がない限り産科医に会うことはない。
  4. エコーの回数は異常がなければ全妊娠期間を通して2回のみ。どちらも経腹エコーで専門の技師が行う。
  5. 体重測定があるのは初回の検診の時だけ。その後は体重測定が行われず、体重の増え方について指導がない。
  6. 特別拒否しない限り妊婦検診のルチーンとしてコンバインテストによる出生前診断が検診項目に含まれており、確率が高い場合の羊水検査も無料で行われる。
  7. 妊娠28w〜38wの間に百日ぜきワクチンの接種を勧められる。(イギリスでは数年前から百日ぜきが流行していて乳児の死亡例も出ているため、生後2ヶ月での混合ワクチン接種もありますが、その前の感染を防ぐために妊娠中の接種を勧められます)
  8. どこで出産したいか、陣痛が来た時の痛みの緩和方法や出産方法などを担当助産師と相談しながら妊婦自身が決めることができる。
  9. 出産後、異常がなければ数時間で退院。退院後は約1週間助産師や保健師が自宅に訪問し授乳や沐浴などの指導をしてくれる。 

 

以上が私が思う日本との大きな違いですが、スコットランド内でも地域差があるかもしれませんし、イングランドスコットランドでは医療システムがちょっと違うのであくまでも私の体験談です。

 

ここにあげたスコットランドでの妊婦生活というのは「NHSスコットランド」という国による医療サービスによるもの。NHSでは保険料のみで医療が賄われ、日本のように保険料も払って病院の窓口でもさらに3割の自己負担…なんてことはありません。お薬が処方された場合も無料です。

また妊娠・出産についても医療として捉えるので、日本の「妊娠・出産は病気じゃないから医療保険は使えない」というシステムとは違います。

 

 

改めて書いてみると「無料」という言葉が多いですが、「無料だからいい」とも言い切れません。実際、NHSの経営は大変厳しい状態にあるのでイングランドでは研修医がストライキを起こし予定されていた手術などが延期になったといったニュースも報道されています。

 

スコットランドでの妊婦検診に関して言えば、「無料だけどちゃんと最低限のことはやってくれる」というのが私の印象です。妊婦1人1人に担当の助産師さんがいるので、毎回の検診は同じ助産師さんによって行われますし、自宅で何か異常があった時も助産師さんに電話で連絡を取ることができるようになっています。

 

逆に、スコットランドでよかったと思うところの1つに「検査結果の電話連絡」があります。採血など、検査当日にすぐ結果がわからない検査をして何か異常があった場合、結果が出次第、携帯に電話をして知らせてもらえるのでわざわざ結果を聞きに病院に行く必要がありません。先日の検診では採血があったのですが「ちょっと貧血気味で鉄剤が必要だから、今度処方箋取りに来て!すごく悪いわけじゃなくてデータは◯◯で急がなくてもいいけど」と検査翌日に電話連絡がありました。

 

 

 

どうしてもNHSの検診だけでは不安なとき

  • 日本のようにもっとエコーをしてほしい!
  • 1人の助産師に見てもらうだけではなく他の医療機関で意見を聞きたい!

ということであればプライベートクリニックを受診することも可能ですし、プライベートクリニックでエコーだけしてもらうことも可能です。

 

 

私自身、初期の頃にプライベートクリニックでエコー検査を受けました。

NHSでは基本1回目のエコーが妊娠12w。

それまでエコーがないため、もし子宮外妊娠だったら…と思うと不安だったので1度受けました。プライベートクリニックはいくつかありクリニックによってエコーの値段はまちまちですが1回£90(£1=140円で12600円)くらいでした。

 

 

 

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写真は初回の検診でもらうブルーノート(右)と妊娠初期から出産後の経過についてまとめられている冊子「Ready Steady Baby!」(左)。

この「Reary Steady Baby!」すべてカラーで220ページあります。

この冊子には妊娠中の体の変化や胎児の成長について週数ごとに書いてあったり、食生活など気をつけるべきこと、起こりうる異常や対処方法などもまとめられています。

また出産当日に用意するものや出産の時の流れ、新生児のケアについても書いてあり、写真や絵が多いのでとっても分かりやすいです。

 

 

妊娠が発覚した当初、「日本と比べるとエコーも少ないし、検診回数も少ないし、産科医に会うことなく出産を迎えるなんて不安すぎる…」と思っていましたが、「郷に入っては郷に従え、案ずるより産むが易し」と思えるようになってきた今日この頃です。