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予防接種 生後2ヶ月

スコットランドの医療

先日、生後2ヶ月の予防接種に行って来ました。

 

スコットランドでの予防接種は事前にかかりつけGPから予約の手紙が届くので、その日時にGPへ行って接種してもらいます。

 

 

接種するワクチンの内容や時期が国や地域によって違う予防接種。

ワクチンに対する考え方の違いや、それぞれの国や地域で流行っている感染症の違いがあるので日本とスケジュールや内容が違うのは仕方ありません。

 

 

スコットランドでは、 

ジフテリア破傷風・百日咳・ポリオ・ヒブの5種混合ワクチン

肺炎球菌ワクチン

B群髄膜炎菌ワクチン(Men B)

ロタウイルスワクチン

を2ヶ月の時に接種します。

 

ロタウイルスワクチン以外は筋肉注射、ロタウイルスワクチンだけは生ワクチンなので経口接種となります。

 

妊娠中の予防接種もそうでしたが、スコットランドでは注射前のアルコール消毒はなく、乳児の予防接種は太ももに打たれます。

 

 

まさか痛い思いをさせられるとは思ってもいない娘。

その日、娘は朝からご機嫌で、待合室では同じく予防接種に来ていた他のベビーに興味津々でずっと笑顔だったのですが、突然別の部屋に移動して3つ連続で打たれる注射に、娘は大粒の涙を流して大号泣、一瞬にして笑顔が消えました。

 

 

 

日本では馴染みのないB群髄膜炎菌ワクチン

このワクチン接種後は発熱することが予測されるため、事前に子供用の解熱剤を準備しておくようにGPから指示がありました。

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事前に指定された薬局で子供用のParacetamolを無料で処方してもらいました。

予防接種当日は薬を持参してGPへ行き、指示通りに注射の直前と接種4時間後と8時間後の計3回、解熱剤を使用。幸い、娘の場合は発熱もなく経過しました。

 

 

 

 

ワクチン接種について思うこと

冒頭にも書きましたが、ワクチンの内容は国や地域によって異なります。

日本とスコットランドで同じ内容のワクチンもありますが(ジフテリア破傷風、百日咳、ポリオなど)、日本では定期接種になっているけどスコットランドでは原則接種しないワクチンや、逆にスコットランドではスケジュールに組み込まれているけど日本では任意になっているものもあります。

 

ワクチンについて調べてみると、ワクチンに含まれる添加物や副反応、安全性、必要性などに疑問を感じ、接種させるべきか迷っている人、接種させたくないと考えている人がたくさんいるなと感じます。

 

 

わたし自身、ワクチンについて少し疑問を持ちかけています。

自分自身に打つのではなく、娘に打たれるものだからこそ余計に考えてしまうのかもしれませんが。

 

基本的には今も、ワクチンは打った方がいいと思っています。

多くの人がワクチンを接種してきたことで大流行が避けられている現実が少なからずあると思うからです。

しかしその一方、ワクチンによる副反応で苦しんでいる人もいますし、100%絶対に安全と言い切れるワクチンや薬はないと思っています。

  •  そのワクチンによる感染予防の効果がどれくらいあるのか
  • そのワクチンによる副反応で苦しんでいる人がどれくらいいるのか
  • もしそのワクチンを接種しなかったとして、その感染症にかかるリスクはどれくらいなのか
  • もしワクチンを打たずにその感染症になったとして、重症化したり後遺症が残ったり、最悪の場合、命を落とす危険性はどれくらいあるのか

 

難しい問題ですが、それらを考えて答えを出すしかないのかなと思います。

生後8週間検診

スコットランドの医療

日本では生後1ヶ月というのが1つの区切りになり、「ベビーの1ヶ月検診」というのがあると思いますが、ここスコットランドでは8週間が1つの区切りとなるため、最初の検診は生後8〜9週間くらいのところで行われます。

検診日はかかりつけGPから日時が指定され、予約の手紙が自宅に届きます。

 

 

 

生後8週間検診

面談

まずは産後の家庭訪問でもお会いしたヘルスビジターさんと面談。

母親に産後のうつ症状がないかチェックするためにアンケート用紙が渡され、それに答えます。「全部英語で申し訳ないわ。日本語のがあるといいんだけど無いのよ。Nanaなら大丈夫よね?」と。

担当のヘルスビジターさんはいつもゆっくり丁寧に説明してくださる優しい方。

困った時にはいつでもGPのDrや私たちに相談してね!と言ってくれました。

 

 

日本でも産後のうつで悩んでいる女性が多いという話を聞いたことがあります。

子育てをしていると、正直言って毎日が「赤ちゃん可愛い!楽しくて幸せ‼︎」とはいかず、イライラしたり、悩んだりすることも本当に多いと思います。

 

わたし自身、夜の寝かしつけには本当に困っていて、毎日夫と共に悩む日々です。

たまにスムーズに寝かしつけができると、とっても嬉しいのですが、次の日同じようにやってもうまくいかず…その日その日で娘の状態も違うし、頭ではわかっているのですが、「なんで寝てくれないのーー」と思うことも多々あります。

 

ネット社会の現代、子育てに関する情報はものすごくたくさんあります。

寝かしつけに関する情報だけでもたくさんありすぎて、あれこれ検索していると結局どの方法がいいの??とさらに悩みます。結局は、それぞれの子供、家庭に合った方法を色々試してみるしかないのでしょうが…

 

 

面談の最後に、ヘルスビジターさんから母乳栄養を続けているならベビー用のビタミンドロップも使うといいわよ!と勧めていただき、後日、夫が購入してきました。

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 スコットランドでは日照時間が短く、お天気が悪い日も多いため、特にビタミンDが不足することを懸念される方が多いようです。

 

 

 

ベビーの計測

面談後は身長、体重、頭囲を計測。順調にすくすく成長していることが数値でも確認できました。

その後、カラフルなおもちゃを使って追視することができるかをチェック。

計測した値は専用の記録用紙に記入され、レッドブックに閉じてくれます。

 

 

 

Drの診察

身体計測の後はDrの部屋に呼ばれ、Drによる診察を受けます。

はじめに出産時のことや、退院後の家庭での様子を聞かれました。

その後、娘をベッドに寝かせて診察。陰部や股関節の状態も診察してくれました。

 

 

 

次にGPに行くのは第一回目のワクチン接種。
きっと大泣きするだろうなー。

出産後 ヘルスビジターさんの家庭訪問

スコットランドの医療

出産後、助産師さんの家庭訪問が3回ありました。

 

cream-tea.hatenablog.com

 

 

その後は2回、ヘルスビジターさんの家庭訪問がありました。

 

 

退院8日後

ヘルスビジターさんの訪問日は事前にGPから手紙で日時のお知らせが届きました。

 

 

褥婦の私へのケア

まずはこれまであった3回の助産師さん訪問と同様、出産時のことを聞かれました。

  • どんなお産だったか
  • どう感じたか
  • 今、出産時のこと振り返ってどう思うか
  • ベビーとの生活はどうか
  • 困っていることはないか…など

時間をかけて話を聞かれ、出産後は自分で思っている以上に体力的に疲れていたり、精神的に不安定だったりするのでしっかり休むようにと言われました。

また産後のうつ症状がないかチェックするための質問もあり、もし気になることがあればGPを受診するように言われました。

 

 

次に母乳をあげている間はしっかりビタミン類を取った方がいいのでサプリメントを摂取するようにと指導がありました。

サプリメントについては、スーパーや薬局などでも色々販売されていますが、ヘルスビジターさんからNHSで出しているサプリメントが安くてお手軽と勧められました。

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 ビタミンC、Dと葉酸が入ったサプリメント。8週間分で£1.99とかなり安いです。

 

 

また、日本の母子手帳にあたるレッドブックの他、この地域で行われているベビーマッサージやベビーのための様々なサポートグループの案内、ベビーとどんな風に関わるといいか、ベビーの成長段階に合わせた遊び方などが書かれた冊子、ワクチンについての案内などもいただきました。

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ベビーへのケア

まずは体重測定を行って体重がどれくらい増えているか確認。その後全身の皮膚の状態などを観察されました。

1日の授乳回数、排尿や排便の回数や状況、1日どれくらい寝るか、ベビーとの生活で困っていることはないかなども聞かれました。

 

 

 

退院3週間後

この日も前回同様、私とベビーと両方の健康状態をチェック。

ベビーの体重測定も行われました。

 

 

 

出産後、病院での入院期間は日本と比べて短いですが、退院後に助産師さん、ヘルスビジターさんの訪問が計5回、しかも状況によっては訪問回数を増やすことも可能なので安心でした。 

 

私の担当のヘルスビジターさん、私が日本人なので、いつも意識してゆっくり丁寧に話をしてくれる優しい方でした。このヘルスビジターさん、スコットランド出身ではないので強いスコティッシュ訛りがなく聞き取りやすい英語で喋ってくださるのもありがたかったです。

出産後 助産師さんの家庭訪問 

スコットランドの医療

スコットランドでは出産後、助産師とヘルスビジターの家庭訪問によって褥婦と新生児のケアが行われます。

 

 

 

退院翌日

この日は助産師さんが自宅にやってきました。

妊婦検診を担当してくれていたいつもの助産師さんは休暇を取っていたので他の助産師さんが我が家へやってきました。

 

褥婦の私へのケア

  • 血圧、体温、サチュレーションの測定。
  • 出産について、どうだったか、何か不満などはないか聞き取り。
  • 授乳の状況の確認。(たまたま授乳中だったので授乳の様子も見てもらいました)
  • 悪露の状況の確認。(実際にパッドを見せるわけではなく口頭で色や量など説明)
  • 産後、排尿や排便はスムーズに行えているかの確認。

帝王切開だったので、傷の痛みはどうか、麻酔の影響による下肢の浮腫はどうか聞かれ、傷口もソファに横になってチェックしてくれました。

 

ベビーへのケア

 

 

退院3日後

退院翌日に来た助産師さんとはまた別の助産師さんが自宅へ来てくれました。

基本的には退院翌日と同じような感じで私とベビーの健康状態をチェック。

 

 

退院1週間後

妊婦健診でお世話になっていた助産師さんが来てくれました。

妊娠中の経過を知っているだけに、誘発剤をしたものの緊急帝王切開になったことなど夫と3人で長いこと話しました。

 

 

私の場合、産後の助産師の家庭訪問は3回でしたが、気になることがあってもっと来てほしい場合には回数を増やせるようです。それぞれの助産師さんが来てくれた時、帰りに「次回はいつがいい?気になることがあれば明日も来るけど、次は◯日でいい?」と確認してくれました。

 

 

出産後の入院期間は日本と比べるとかなり短いですが、家庭訪問でフォローしてもらえるので安心感がありました。退院して自宅で生活してみて困ったことなどを相談できるのもいいなと思います。

 

 

 

3回の助産師さん訪問の後はヘルスビジターさんに引き継がれます。

 

次回はヘルスビジターさんの家庭訪問について書いてみたいと思います。

出産後の入院生活

スコットランドの医療

前回まで3回に渡ってスコットランドでの出産について書いてみました。

改めて書いてみると、本当に内容の濃いお産だったなーと思います。

どれも予想外のことばかりでしたが、お世話になった産科Dr、麻酔科Dr、小児科Dr、たくさんの助産師さん、看護師さん、看護助手さんなどは本当に良い方たちばかりで、もしまた出産することがあるなら、スコットランドの病院で産みたいなーと思うほどです。

 

 

特に内診や人工破水の処置をした時や陣痛に耐えていた時は、助産師さんにたくさん励ましてもらい、ポジティブな声かけもたくさんしてもらいました。

また陣痛緩和として色々な痛み止めの使用を提案してもらえたこともよかったなと思います。

 

 

帝王切開での出産後、術後3日目に退院したのですが、

今日は出産後の入院生活について書いてみたいと思います。

 

 

 朝ごはんはトースト、シリアル、コーヒー、紅茶

入院中の朝ごはんメニューはいつもこの内容でした。

7時ごろに日本でいう看護助手さんのような方たちが見え、1人1人に配ってくれます。トーストかシリアル、もしくは両方食べたいか?飲み物は紅茶かコーヒーどっちがいいか、砂糖やミルクは必要かなど、毎日1人1人に聞いて配ってくれました。

日本のような豪華な食事内容ではないですが、毎朝1人1人に配ってくれるなんてイギリスにしてはサービスいいじゃん!と思いました。

患者さんの入れ替わりが多く出産翌日に退院される方も多い中、私は出産3日後までいたのでスタッフの方も顔を覚えてくださり、「今日は退院できるといいわね」とか「トーストだけでいいの?シリアルもあるわよ!」とか「昨日はよく眠れた?」などよく声をかけてくださいました。

 

 

 

産後の診察

出産翌日は産科Drと麻酔科Drがそれぞれ診察に来ました。

産科Drは体調や術後の傷の痛みなどをチェック、麻酔科Drは麻酔後の影響、下半身の違和感がないか、むくみはどうかなどチェックしに来ました。

 

またベビーの診察のため小児科Drと聴覚検査の技師さんも来てくれました。

小児科Drは若そうな方でしたが、ベビーの原始反射、皮膚の色など細かくチェックして説明してくれました。

 

日本でよく聞く、産後の悪露のチェックはなく、パッドも自分でトイレで交換するので普通分娩の方でしたら日本でよく売られている産褥期用の前が開く下着はいらないと思います。

私の場合は帝王切開で出産。手術翌日に尿道カテーテルを抜去したのですが、その時に下着を脱がずに前を開けたところ「すごいわね、この下着!」と驚かれました。

 

 

 

カルテはいつもテーブルに

妊婦検診で使っていた母子手帳兼カルテのブルーノート

入院中の検温の記録や出産時の記録、NSTの記録用しなど全てこのファイルに閉じられ、常にそれぞれの患者さんのベッドサイドテーブルに置いてありました。

毎日の検温では口腔内体温、血圧、サチュレーションを測るのですが、これらは全てこのファイルの記録用紙に助産師さんが記録していました。

検温が終わると、担当の助産師さんはいつも病室の片隅にあるパソコン(電子カルテ)にも入力してたのですが、ブルーノートはいつも患者さんの元にあって、いつでも自分で見れるのはいいなと思いました。

私の場合、いろんなことが起きた出産で所々記憶が曖昧だったり、何の薬を投与されたんだろう?と思うこともあったのですが、後からカルテでチェックすることができたので良かったです。

日本でもカルテ開示、情報開示が当たり前になりつつあると思いますが、カルテが患者さんの手元にあっていつでも患者さんが見れる環境というのはいいなと思います。

 

ちなみにこのブルーノート。退院の時には病院側に回収され、自分の手元には残りません。妊婦検診でもらったパンフレットやエコーの写真など自分で取っておきたいものはあらかじめファイルから抜いておく必要があります。

 

 

 

ちょっと残念な昼食と夕食

昼食と夕食は選択メニューで、夕食後に翌日の昼食と夕食を選ぶようにメニュー表が配られました。

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メニューは前菜、メイン、付け合せ、デザートに分かれていて、全ての項目から1つずつ選んでもいいし、食べたいものだけ選んでもいいという決まりでした。

本当はもっと野菜が食べたかったのですが、初日に食べた茹で過ぎブロッコリーのことがあったので付け合せの野菜は選ばないようにしてました。

病院内にはイギリスならどこにでもあるWHSmithとM&S、その他カフェなどもあるので夫に時々美味しそうなものを買ってきてもらいました。

 

 

 

産後直後からベビーのお世話

 どうしても体調がすぐれない時は、夜間ベビーを預かってくれましたが、基本は24時間母子同室でした。個室ではない上に、4人部屋にいる他の患者さんがみんな褥婦さん(出産後の人)という訳でもなく、これから出産の人、まさに今陣痛が始まった人、産後の人などいろんな状況の人がいたので、夜間、娘が泣きやまない時は「ものすごく泣いてるけど迷惑じゃないかなー」とか「どうやったら泣きやむんだろう」とちょっと困ったこともありました。

 

 

 

ボトルミルクのオススメは言えない

 「母乳が出るならなるべく母乳で」と出産前から考えていましたが、出産直後はまだそんなに母乳も出ませんし、娘もよく泣くので、「少しフォローする感じでフォーミュラーを母乳後にあげてみてはどうか…」という話が助産師さんからあり、使ってみることにしました。

助産師さん「ミルク、何がいい?」

私、旦那「何って言われても、どこのメーカーのがいいとかよくわからないし、何かオススメはないの?」

助産師さん「私たちからはどこのブランドがいいとか、何がいいってことは言えないのよ。あなたたちに決めてもらわないといけないわ」

 

こんなやり取りがあり、結局、旦那が選んだあるメーカーのフォーミュラーミルクをあげてみることにしました。

イギリスでは粉タイプのミルクもありますが、すでに液体になっていてすぐにあげられるミルクも色々販売されていて、入院中、小さめのボトルに入った液体ミルクとそれにつける使い捨て用の乳首をいくつかいただきました。

 

 

 

術後の痛み止め

帝王切開での出産だったので、お腹には傷があります。それでも術後当日からシャワーができたりベビーのお世話ができたのは、たくさん処方された痛み止めのおかげ。

正直、授乳中なのにいいの?と思うほどの量でしたが、痛み止め3種類(パラセタモール、イブプロフェン、ジヒドロコデイン)が処方され、ジヒドロコデイン以外は入院中毎食後飲むように言われました。

 

 

 

夜のティータイム

毎晩、夜の9時ごろになると日本でいう看護助手さんのような方が、紅茶かコーヒーを1人ずつ配ってくれました。ドリンクだけでなく、もしお腹が空いていればビスケットかトーストもいただけますが、「入院患者の分しかないから付き添いの家族にはあげられないのよ」と言ってました。

 

 

 

退院処方

 退院当日は薬剤師さんの訪問もありました。

たくさんの痛み止めのほか、麻酔の影響で血栓ができやすいのでその治療のための自己注射のセット、抗生剤が処方されたのですが、その他に希望はないか聞かれ便秘用のお薬と貧血のお薬もいただきました。また退院後の避妊についても聞かれ、もともと生理不順もあるので授乳中でも飲めるピル(POP)を処方してもらいました。

 

 

 

日本での出産と比べると入院期間は短いですが、特に入院期間が短いことで困ったことはなく、むしろ早く最後2日くらいは早く家に帰りたいなーと思っていたので、これくらいの入院期間でちょうど良かったです。

スコットランドで出産 その3

スコットランドの医療 妊婦生活

前回の続きです。

 

41週6日の午後、誘発分娩のために地域の病院へ。

そこでもやっぱり子宮収縮が規則的に起きているのでPropessは使えないと言われ、産科Drが人工破水を実施。その後、点滴による誘発剤を使用することになりました。

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41週6日

夜11時過ぎ

点滴による陣痛誘発剤を開始。

開始直前、レニチジン(胃酸を抑える薬)を渡され内服する。

点滴開始後、徐々に痛みが強くなり、バランスボールの上に乗り、口すぼめ呼吸と深呼吸をしていてもかなり痛くなってくる。初めは夫、担当の助産師さんと3人で談笑していたが、だんだん痛みが強くなり、会話の内容がどうでもよくなってくる。

 

 

付き添っていた助産師さんは、とても優しく雰囲気の良い方で、

Nana、well done!!」など、ポジティブな声かけを常にしてくれていました。

でもやっぱり痛くて、痛くて思わず、あぁーとか声が出ちゃいました。

 

 

助産師さんの提案でガス&エアー(イギリスでは出産時に痛み止めとしてよく使われるもので酸素と笑気が半分ずつ入った気体を吸入して使用)を開始。

妊娠中の情報収集ではこのガス&エアーは効かないという人、これを吸い始めたら逆に気持ちが悪くなった人もいると聞いていたので、使おうか迷ったのですが、ほぼ痛みのない状態から誘発剤を使用して急に痛くなったので、やっぱり使うことにしました。

 

使い始めてすぐに効果はなく、やっぱりあんまり効かないのかなーと思っていたのですが、だんだんとお酒を飲んで酔った後のようなふわふわした感じがしてきました。

 

 

この後もさらに痛みが強くなり、助産師さんの提案で色々な痛み止めを使用。

陣痛の痛み自体と痛み止めによりぼーっとする感じとでいつ何の薬を使ったかはっきり覚えてなかったのですが、出産後にカルテをチェックすると、ガス&エアーの他にも、パラセタモール(アセトアミノフェン)の内服、ジヒドロコデイン(麻薬系の薬)の内服をしていました。

 

 

 

42週0日

日付が変わって午前2時過ぎ

さらに痛みが強くなり痛み止めを追加。

 

出産後カルテで確認したところ、この時は吐き気止めと共にモルヒネを使用。

 

 

 

午前2時半前

ベッドに移動し、助産師さんが子宮口をチェック。

まだ2センチから変わりないものの、モニター上陣痛が来ているので誘発剤はこの時の量をマックスとして様子を見ることになる。

 

その後ベビーの心拍が下がり、誘発剤を止めて緊急でオペ室に搬送される。

この時は陣痛の痛みと痛み止めの影響とでぼーっとしていたのですが、急に病室にたくさんのスタッフが駆けつけて来たこと、緊急帝王切開をするために書類にサインさせられたこと、オペ室に行く前にオペ用の服に着替えたことは何となく覚えています。

 

 

オペ室についた後、ベビーの心拍が復活。

今すぐ緊急で帝王切開する必要はないと言われる。

ベビーの心拍がより正確にモニタリングできるよう、お腹の上につけていたセンサーから子宮口から入れて直接胎児の頭部につけるセンサーに切り替える処置をして個室に戻る。

 

個室に戻った後、産科Drから再度説明があり、痛み止めを硬膜外麻酔に切り替えて誘発剤を再度初期量から開始することを提案される。

 

 

 

午前4時半過ぎ

麻酔科Drが来て、硬膜外麻酔を実施。

ベッドに座り、上半身を前かがみにした姿勢で実施する。

 

その後も何度か麻酔の効き具合を確認しに麻酔科Drがやってくる。

下半身が重たくなった感じがしてくる。

 

 

 

午前5時半ごろ

 誘発剤を初期量から再開。

麻酔のおかげで痛みは全くないものの、今までに使った薬の影響と、ずっと寝ていないので、とにかく眠い。

 

徐々に誘発剤の量を増やされるが、辛い痛みがないので気分的にはとても楽。

担当助産師さん、夫と談笑しながら過ごす。また担当助産師さんの提案で、アロマオイルを焚いてもらう。

 

モニタリング中、この病院ではバディシステムというものがあり、つきっきりで見てくれる担当助産師の他に、1時間に1回は他の患者を担当している助産師やDrがやってきて経過に異常がないかダブルチェックしていました。

 

 

 

午前9時過ぎ

担当の助産師さんが交替となる。

 

 

 

午前9時半

産科Drが回診に来る。内診の結果、子宮口はまだ変わらず。

Drに「トイレは行ってる?」と聞かれ、そういえば、夜中、最初に点滴の誘発剤を開始する前にトイレに行って、その後から行ってないことに今更ながら気づく。麻酔をしているので導尿され、濃縮気味だからと補液のための点滴が追加される。

この時、4時間後にまた内診することを告げられる。

 

 

 

午前11時

助産師さんが体温や血圧などを測定。

産科Drもやってきて、モニター上、時々胎児心拍が下がることが続くため、やはり帝王切開をした方がいいかもしれないと言われる。

産科Drが内診するが子宮口の状態は全く変わっていないと言われ、結局帝王切開することになる。

 

 

 

午後12時過ぎ

夫もオペ用のガウンを着てオペ室に入り、立会い出産する。

 

 

 

午後1時前

娘誕生。出産後、本来はオペ室のベッドの上でskin to skinをする予定でしたが、薬の影響であまりにも傾眠状態が強く、ベビーとの初めてのご対面はリカバリー室で。

 

 

 

午後3時ごろ

リカバリー室で初めての授乳にトライ。

リカバリー室で少し過ごした後、4人部屋へ移動。

 

 

 

午後4時半ごろ

術後の検温の結果、発熱があるからとパラセタモールを処方され内服。

発熱の原因を探すため、採血、検尿、咽頭粘膜、膣粘膜からの検体検査を実施。

抗生剤の点滴とクーリングを開始。

 

 

熱は38℃くらいでしたが、出産後の妙なハイテンションであまり熱があるという実感はなかったです。実施した検体検査も異常なく、とりあえず出産2日後まで抗生剤を内服。

 

4人部屋に移動後はずっと母子同室なので、夫と娘と3人で過ごしました。

 

 

 

午後7時過ぎ

「シャワーをして着替えましょう」とこの日、4人部屋を担当する助産師さんが来る。

助産師さんの介助で尿道留置カテーテルが入ったままシャワーを浴び、自宅から持ってきたパジャマに着替える。

 

シャワー後、「お腹空いてるでしょ?もう夕食は終わっちゃったからないけど、トーストなら用意できるわよ」と言われ、紅茶とトーストをいただく。

 

 

 

午後10時過ぎ

大部屋は家族の付き添いができないので、夫は帰宅。

娘と2人で過ごす。

 

 

 

こんな感じで長い出産の日が終わりました。

予定日から2週間遅れ、誘発剤、人工破水、様々な痛み止めの使用、硬膜外麻酔、帝王切開といろいろなことがあった思い出深い出産となりました。

スコットランドで出産 その2

スコットランドの医療 妊婦生活

前回の続きです。

 

妊娠41週5日の午後

誘発分娩のため指定された時間に病院受診したのですが、NSTの結果、

『規則的に子宮収縮が来ているからPropess(誘発分娩の際、第一段階の処置として使われるホルモン剤が含まれたタンポンのようなもの)を子宮口へ入れる処置はできない』と言われ帰宅しました。

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 退院する際、翌日午後2時までに何もなければ再度受診するように言われ、今夜こそ陣痛来ないかなーと期待していたのですが結局来ず。。

翌日も病院を受診することになりました。

 

 

 

妊娠41週6日 

午後2時。前日と同じ、地域の病院の産科病棟に到着。

昨日と同じ4人部屋の同じ位置のベッドに案内されました。

 

 

 

午後2時半過ぎ

NSTを開始し、その他体温や血圧なども測定。

約1時間ほどでモニタリング終了。あとでDrが説明に来るからと言われる。

 

 

 

午後4時ごろ

産科Drが内診。

Dr「子宮口の状態はまだ2センチくらいだねー。部屋が空いたら移動して、破水させてみましょう!」と。

個室に案内されるのかなーと思いながら待機。その間に前日同様、夕食のメニューは何がいいか聞かれ選択。

 

 

 

午後5時ごろ

NSTを開始した時とは別の助産師さんがきて、

「バースセンター希望だったわよね。バースセンターに移動できることになったから。荷物を運ぶのは手伝うし、もう少ししたら案内するわ」と言われる。

 

Drに破水させると言われたけど、それでもバースセンターに行けるのか?

バースセンターって基本的に医療処置を行わないナチュラルなお産のための施設っていう認識だったけど、人工破水はバースセンターでもできるものなのか??

いろいろ疑問があり確認すると「大丈夫よ」と笑顔で一言。

 

 

その後バースセンターに案内され、バースセンターで待機。

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まだ新しい施設のようで、産科病棟と比べるととてもキレイな部屋でした。

水中分娩用の大きめのバスタブもありました。

 

 

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マットやビーズ枕もありました。

 

 

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酸素などの配管や、その他医療系のものはこちらの壁の中に収納されていました。

 

シャワーとトイレも個室内にあり、こちらもキレイでした。

またTVや1人掛けのソファーなどもありました。

 

 

 

夕方5時半過ぎ

バースセンター担当の助産師さんが来て、NSTを開始。

10分後、私と夫に、紅茶とコーヒーとビスケットを持って来てくれました。

病院だろうと、出産前だろうと、いつでも紅茶とビスケット…こういうところが、イギリスらしいなぁと感じます。

 

 

 

夕方6時過ぎ

モニタリング終了。

 

 

 

夕方6時20分ごろ

バースセンター担当の助産師さん2人がやって来て、人工破水を実施。

場所は写真2枚目のマットの上。助産師さん、すごくやりにくそうです。

「イギリスでは内診台を見たことがない」という話を以前このブログに書きましたが、こういう処置の時は内診台があった方が医療者としてはやりやすいだろうなーなんて感じました。

また私自身もビーズ枕にもたれながらマットの上で仰向けという姿勢。正直、病院によくある頭元がギャッジアップできるベッドの方が姿勢が楽だなーと思いました。

 

 

 

夕方6時半過ぎ

先ほどの助産師さんたちではうまく破水が実施できず、前日お会いした産科Drが人工破水を実施。

一気にお湯のような生暖かい羊水が流れ出ました。あらかじめ下着やズボンなどは脱いでますが足元までビショビショに。

 

処置後、介助についていた助産師さんから

「お産が進むためにも1時間ぐらい散歩するといいわ。これを履いて病院内を歩いて来て!1時間ぐらいしたらここに戻って来てね。それから、あなたは本来モニタリングも必要でバースセンターの適応ではないの。連絡ミスでここに来ちゃったみたいだけど、散歩の後、戻って来たら産科病棟へ案内するわ。」と、紙パンツと大きなパットを渡される。

 

ですよねー

人工破水までして、この後誘発剤も使うかもしれないのに、バースセンターでっておかしいと思ったのよ。。

 

とりあえず、散歩に行くためにもまずは下着(渡された紙パンツとパット)を履かなくてはいけないのですが、ちょっと動くたびにジョボジョボ出てくる羊水。足元まで濡れてるし、どうしよう…と思っていたら、

 

「シャワーしていいわよ」と助産師さん。

 

え??

破水させた後って、日本では感染のリスクが上がるからシャワーもお風呂も禁止って

聞いたことがあるけど…

 

ちょっと不安でしたが、足元だけでもちょっと洗わないと散歩に行けないと思い、なんとかシャワーのところまで移動して足元を洗い、やっとの思いで渡された紙パンツを履き、自宅から持って来た部屋着用のズボンを履いて散歩へ。

 

パットも余分に数枚もらい、散歩の途中でも何度かパットを交換。

こんなにも羊水出て来てるけど大丈夫なんだろうか?とちょっと不安になりつつも、夫と共に病院内を散歩。そういえば、夕食のメニュー選択したけど結局バースセンターに移動したりで食べてないことに気づき、今夜は長くなりそうなので売店でサンドイッチを購入。徐々に下腹部痛が出てきて、これが陣痛の始まりなのかなーなんて思いながら1時間ほど散歩しバースセンターへ戻る。

 

 

 

夜8時ごろ

一旦バースセンターに戻った後、再び産科病棟へ案内される。

今度は個室に案内される。

徐々に下腹部痛は出てきたものの、妊娠中に時々あった前駆陣痛のような感じで、それほど強くはなく、部屋にあったバランスボールに乗って痛みを逃しつつ夫とサンドイッチを食べる。

 

 

 

夜9時前

翌朝まで担当になる助産師さんが挨拶に来られ、体温、血圧測定、胎児心拍の測定、触診をされる。

 

その後、9時半前まで再び散歩に出かける。

痛みの程度は前駆陣痛よりはちょっと強めだけど、歩いているとちょっと痛みが紛れ、まだ我慢できるなーという程度。

 

 

 

夜9時半過ぎ

病室に戻る。じっとしている方が痛いので、バランスボールの上に乗って過ごす。

産科Dr数名と助産師さん数名のグループ回診のようなものがあり、診察を受ける。点滴による誘発剤を使用することが決定し、担当の助産師さんがルート確保。

やりにくいだろうし、ベッドに移動した方がいいか確認すると、ここで大丈夫よ!と言われ、バランスボールに座ったままでルート確保。

 

日本でもよく使われる点滴用留置針ですが、その前に点滴を刺す部位の周辺に痛み止めとして麻酔薬の注射がされました。

またイギリスでは採血や予防接種の注射の場合はアルコール綿による皮膚の消毒はありませんが、さすがに留置針の場合は消毒がありました。

 

点滴や注射といった、どこの国でも行われる医療処置でもちょっとずつ違うところがあって、以前、看護師をしていた者としては色々と興味深かったです。

 

 

 

夜10時前

NSTによるモニタリング開始。

この時もずっとバランスボールの上。動くと時々モニターのセンサー部分がずれるので時々直してもらいながらモニタリング。担当の助産師さんはずっとつきっきりで、夫も含め3人で談笑しながら過ごす。

 

 

 

夜11時過ぎ

モニタリングは継続しつつ、点滴による誘発剤を開始。

 

 

 

いよいよ最終手段の点滴による誘発が開始になり、これで分娩になるのかなーと思ったのですが、実はこの後も色々なことが起こりました。

 

続きはまた次回